鍼(針、はり)って

鍼(針、はり)って
よく、聞かれることは、鍼って痛くないの?
それはごもっともな質問ですよね
縫い針や釣り針で指を刺せば、もれなく痛みとともに出血します
ほかにも健診や予防接種での注射の痛みが、皆さんが知っている
針の痛みですから

鍼灸の鍼は、刺す時の痛みはないんですよ

その理由を
1. 鍼は非常に細い
鍼(針、はり)って
注射針と鍼の比較
採血用注射針     鍼施術用   美容鍼   髪の毛 

ご覧のとおり、鍼は注射針穴の中に入ってしまうほどの細さで
形状もカッターのように皮膚を切り裂く注射針と違い、紡錘形をしており
細胞の間を潜り込むように皮膚を通過するので、出血しません
私が普段の治療で使っている鍼は、0.16mmです

鍼(針、はり)って
皮膚の構造について
表層から表皮、真皮、皮下組織に区分されます
さらに表皮は、角質層、顆粒層、有棘層、基底層に区分されます
皮膚の厚さは約0.5~4.0mm、表皮の厚さは約0.2mm
表皮には毛細血管がないため、浅い表皮の傷、表皮剥離では出血しない
痛みを感じるのは、基底層、青い色の自由神経終末です

鍼(針、はり)って
痛覚の受容器は表皮の部分に位置して、小さな枝を出して分布


鍼(針、はり)って
皮膚には様々な感覚点が分布するが,密度は痛点が最も高い
1平方センチメートル当たり100~200個分布している
痛点の直径は約100μm

鍼は非常に細いため、痛覚点にまず当たらない
鍼先が滑らかな形状なので、組織を傷めない


2. 素早く表皮を通過するから
鍼(針、はり)って
刺入するときに鍼管を使い、素早く表皮を貫通し
痛覚受容器のある層を一瞬で通り抜けます
刺入時には、指先でトントントンと2,3回で表皮を貫通させます
患者さんはトントンと指先で触れられた感覚があるだけ
鍼が刺さったことが分からないことがほとんどです

当院では、患者さんの心の準備が出来ていない時には、鍼はしません
施術者との信頼関係が出来、安心感が出て、自然とトライする気に
ほとんどの方が2回目以降、鍼に対する抵抗感はないようですよ

鍼(針、はり)って
使い捨ての鍼と鍼皿

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刺入する鍼が怖い方には、左に2本の鍉鍼(ていしん)を用います
治療前に患者さんに触って確認してもらい、安心感をもって治療にあたります
小児でも怖がることなく喜んで治療を受けてくれますよ

次に多い質問は、鍼って衛生面は大丈夫?
現在はほとんどの治療院でディスポーブル(使い捨て)の
鍼と鍼皿を使用していると思います

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酸化エチレン滅菌法

これらはエチレオキサイドガス滅菌により滅菌されています
完全殺菌をするには焼却殺菌するしかないので、滅菌とされています
外科手術道具でも使われている方法で、衛生面も安心していただけると思います

鍼(針、はり)って
ほかには、なぜ、鍼を刺すの?その理由は

1. 治療効果が高いから
鍼灸を始め、漢方薬においても、自律神経の不調和や血行不良の
改善を効果的にできます

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ストレスなどで交感神経が高まると、手足の冷えが起こり易くなります
防御や侵害刺激で出血を最小限にしようとする生体の防御反応です
四肢末端を効果的に刺激するには、マッサージや指圧では
刺激面が大き過ぎ、しかも刺激が浅いため、効果的ではありません


鍼(針、はり)って
交感神経が高まると、四肢末端が緊張や冷えが出るように
四肢末端の交感神経の緊張を取る事で、全身の自律神経の
乱れを正すことが出来る
ようになります

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筋紡錘とゴルジ腱器官
筋の異常を調整するにも、筋肉を張力を決めている受容器に
働きかける必要がありますが、これらもマッサージなどの技術で
行うよりも短時間に、筋肉に負担をかけずに調整を行う事が出来ます

なので、
2. 身体の弱い方や高齢者には負担が少なく
元気な方には効果的に調整を行う事が出来る


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鍼の刺入深度は、普通は5mm程度ですが、季節や症状により
深さは変わってきます

鍼(針、はり)って
鍼治療は、鍼の痛みをこらえる拷問のようなものではないですよ

良い治療ではこんなことが起きます

● 呼吸が深くなり、肩の力も抜け、気持ちも落ち着いてくる
● 手足が温かくなり、眠くなる
● 汗が引いて、肌のきめが整い、サラサラしてくる
● 関節の動きや姿勢が良くなり、自然と笑顔になる
● 自信ややる気が湧いてきて、不安を忘れる

鍼に対する不安や心配は減少したでしょうか?
関東や関西では鍼灸などの治療を受ける文化がしっかりありますが
東三河では十分な鍼灸文化が育ってないように思います
素晴らしく、効果的な技術ですので、困ったときの選択肢として
心の隅に残しておいてくださると、幸いです

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関連記事 お灸って もご覧ください


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健康のツボ No.44 腰痛

現代医学でも推奨されている治療法でもありますよ
健康のツボ インデックス

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こんな治療院には要注意ですよ
上手な先生は、痛みのある箇所から離れた場所で、少ない鍼で治療します
数打てば当たる方式では、その時は良くてもすぐに再発しますよ


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